Steve Jobs, 56, dies…

The man who changed the world: Apple founder Steve Jobs, 56, dies weeks after quitting as boss of firm he started in his garage.

「アップルは先見性がある独創的な天才を失い、世界は驚嘆すべき人物を失った」
「彼の精神は永遠にアップルの基礎となるだろう」

ジョブズ氏は55年、大学院生だった未婚の母の下に生まれ、生後すぐに養子に出された。米リード大学を中退後、20歳の時に自宅のガレージでアップルを創業。コンピューター「マッキントッシュ」などを発売し、10年後にはシリコンバレーで従業員4000人、年商20億ドル(約1650億円)の新興企業に育て上げた。

「ハングリーであり続けろ。愚かであり続けろ」。
スティーブ・ジョブズ氏は05年の米スタンフォード大学卒業式で行われたスピーチの最後に「みんなにもそうあってほしい」とこう呼びかけて締めくくった。
ジョブズ氏は演説の中で、がんと診断された後の死生観について「古きものは消し去られる」と心境を告白。「時間を無駄に過ごしてはいけない」「自分の心と直感に従う勇気が大切だ」と説いた。

オレゴン州の大学を半年で中退したジョブズ氏は、2005年6月、スタンフォード大卒業式に招かれ、「三つの話」を語り始めた。
「点と点をつなげること」「愛と喪失」そして「死」。
時に感情を抑えられないような声色を交えた物語は約15分間。大学院生の未婚の母のもとに生まれ、すぐに裕福ではない家庭に養子として引き取られたこと、アップルの誕生とその光と影、そして自分の病のこと――。人生を凝縮した演説は、今も語り継がれている。
スタンフォード大での演説で、ジョブズ氏は最後にこう訴えていた。「貪欲であれ。愚か者であれ」。