エッフェル塔の記憶

The Eiffel Tower and the river Seine, Paris, France

母とふたりで20年前にヨーロッパ旅行をしました。母はNTTに30年も勤続して私を育ててくれたのです、母が言い出したのか私が言い出したのか忘れましたがこの旅行は忘れられない思い出のひとつです。スイスにまず入り、ユングフラウに上り万年氷河をくぐり、イタリアへ、、、フィレンツェ、ベニス、ミラノ、そしてローマへ。木の文化の日本人には石の文化を見ること自体がカルチャーショックだったのですが、ローマでガイドから2000年前に既に上水道下水道が完成していて今でも使用していると説明を聞きました。
日本人は2000年前どうしていましたか?の質問に石器で鹿や猪を追っかけていましたと素直に言えませんでした。お恥ずかしい話なのですが、いたるところの建物にローマ字が書かれています、、、新しい建物なんだと思っていたら大間違いで2000年以上前の建物なんですよね。日本なら象形文字?の時代なんです。
本題のパリなのですが、疲れた母をホテルにおいて、ツアーメンバーの私と同年代の女性とエッフェル塔を見に行きました。冬で肌寒く、でもオレンジ色の照明に照らし出されたエッフェル塔は素敵でした。シャンゼリゼ通りを歩いてもテレビでながれているその音楽は聞こえません(笑)プランタンなどのデパートに行った記憶がありますが鮮明ではなくなったのが悲しい限りです。
帰国後、母がテレビ番組を見ながら、ここは行ったね、あそこは行かなかったね行ければ良かったね、、、と数年は言っていました。母が他界して8年。遠い昔のパリの思い出です。エッフェルに行ったときの彼女はどうしているのでしょうね。