佐世保新四国札所





今日は母の命日で、お墓参りをしてきた。
我が家の墓地内にお札所があります。
私の祖祖父が自分の娘ふたりを連れて四国八十八ヶ所を廻ったと母から聞いている
この宗教熱心な祖祖父 松本元治が、弘法大師・薬師如来・大通智勝佛を建立したようだ

また、祖父の松本実がこの墓地の入り口に、深入禅定 見十方佛の門柱を建てている。
法華経 安楽行品の漢文の一部で、
又見自身 在山林中 修習善法 證諸実相 深入禅定 見十方佛
深入禅定 見十方佛とは、深く禅定に入りて 十方の佛を見たてまつる の意味らしい
深き山に心の月しすみぬれば
かがみに四方のさとりをぞみる、、、

深い山に入り、住み、瞑想し、
心の月も澄みわたれば、あたり一面、
鏡に映しだされる悟りの世界を見る。

聞書集の法花経廿八品にある釈教歌のようだ。

写真上から
薬師如来(やくしにょらい) 佐世保新四国第六十七番札所
大通智勝佛(だいつうちしょうぶつ) 佐世保新四国第五十五番札所
弘法大師(こうぼうだいし) 大正五年三月 松本元治(私の祖祖父)建立とあります。
次に 深入禅定 見十方佛 の門柱の写真です。
この門柱は、三年前に私が倒れかかったものを石碑店に建て直してもらい、洗浄して文字に金箔も入れたものです。

私の長男にこの話は語り継ごうと 今日説明をしました。ルーツをひもといていこうと考えています。

===================

私のお寺のご住職から ご返事いただきましたので 下記に追記します。

===================

門柱の文字の禅定は昔の戒名の位を意味します。
先祖供養とか、ご自分の功徳の為に仏像を建立されたのだと、想像できます。
当時の僧侶からの依頼もあったのかもしれません。

信心深いということは、自分の事だけではなく、家族や親類縁者への
慈悲深いお心を持ち、感謝することを忘れずにいらしたんですね。
  
私たち生きている者は、亡き人が残した物から、きっとこういう思いで
生きてきたと想像する事しかできませんが、それがとても大切だと思います。
 
そう思って生きていく事で、家族は子々孫々繋がり、一家の繁栄に結びつくと思います。
それが、ルーツになるんでしょうね。

合掌